Tips/3DMOD関連/モデル操作(1)


■概要
2009.7.26
 モデル操作一般に関する関する小ネタ集その1です。主にGmaxの基本操作と設定についてのトピックです。


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■Gmaxの基本操作(1)
2009.7.26
 Gmaxの基本操作について、非常に簡単ではありますが説明しておこうと思います。

■選択
クリック選択
範囲ドラッグ範囲選択
'Ctrl' + 選択追加選択
'Alt' + 選択選択解除


■選択対象の編集
選択対象をドラッグ移動/回転/スケール(アイコンで指定)
選択対象を'Shift'+ドラッグコピー
'Delete'削除


■視点変更(マウス操作)
ホイール回転ズーム
ホイールボタンドラッグパン
'Alt' + ホイールボタンドラッグ回転


■視点変更(キーボードショートカット)
'L'X軸+側からの視点
'R'X軸-側からの視点
'F'Y軸+側からの視点
'K'Y軸-側からの視点
'T'Z軸+側からの視点
'B'Z軸-側からの視点
'E'選択対象をズーム
'W'ビューポートを全画面化(トグル)


■アンドゥ・リドゥ
'Ctrl' + 'Z'編集操作アンドゥ
'Ctrl' + 'A'編集操作リドゥ(Ctrl+Yではないのでご注意)
'Shift' + 'Z'視点操作アンドゥ
'Shift' + 'A'視点操作リドゥ


■その他
'F2'面表示時に選択面をハイライト(赤表示)
'F3'ワイヤ表示/面表示切替
'F4'面表示時にワイヤ表示を重ねる



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■Gmaxの基本操作(2)
2009.7.26
Latest : 2009.9.26
 オブジェクトを選択した状態はオブジェクト編集モードになっていて、頂点や面を個別に移動したり消したりすることはできません。頂点や面を編集するには編集モードを切り替える必要があります。

 以下、頂点編集や面編集などのサブオブジェクト編集モードへの切り替えと、画面右側のコマンドパネルについて説明します。



■オブジェクト編集モードとサブオブジェクト編集モードの切り替え
(例):"Editable Mesh"オブジェクト

コマンドパネルの'Modify'タブ(A2)を選択。
"Editable Mesh"(A7)横の[+]を押して(A8)をツリー展開(*1)
下記から編集モードを選択。

Editable Meshオブジェクト編集モード
├Vertex頂点編集モード
├Edge辺編集モード
├Face面編集モード
├Polygonポリゴン編集モード(*2)
└Elementエレメント編集モード(*3)


(*1)
(A7)が展開できないオブジェクトは、頂点などの編集ができないオブジェクトです。右クリから"convert to:Editable Mesh"で編集可能オブジェクトに変換できます(ヘルパーなどの非モデル要素を除く)。

(*2)
"Face"が三角形の単位面であるのに対して、"Polygon"は四角形等に拡張した単位面表記です。インポートモデルの場合大抵Face単位にばらけるので、私はいつも"Face"で面編集しています。

(*3)
隣接する複数の"Face"をグループ化したもの。ElementへのFaceの追加と除外については別稿にて。




■コマンドパネルの各タブ説明
(A1)Createオブジェクト新規作成やブール演算
(A2)Modifyオブジェクトやサブオブジェクトの編集コマンド
(A3)Hierarchyオブジェクト内部基点(Pivot)等に関するコマンド
(A4)Motionアニメーション関係のコマンド
(A5)Display画面表示やレンダリング関係のコマンド
(A6)Utilitiesプラグインなどがロードされる(KAMSもここから起動)


■選択面のハイライト
面編集モードで'F2'キーを押すと選択面ハイライトのon/offを切り替えることができます。上のTipsにも書いていますが、offになっていると気付きにくいので画像で。







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■便利な窓
2009.7.26
 Gmaxを使うときに便利なフロート窓を紹介します。 私が便利と思っているだけかもしれませんが。

(1)Type-In窓
 これは、移動/回転/スケールを数値で指定するための窓です。 窓を開くには、移動アイコン他を右クリックします。


 ↓


 Absoluteが絶対座標、Offsetが相対座標で、小さい△▽を押すと1刻みで数値を変化させることができます。 オブジェクトやElementを一時的にずらす時に使うと便利です(マウスで動かすともとの位置に正確に戻せません)。

 また、Gmax画面の下にもxyz入力窓があり、ここに数値を入力してもOKです。 赤枠部のアイコンで絶対/相対入力を切り替えることができます。




(2)Display Floater
 これは、オブジェクトを非表示にしたりフリーズさせたりする窓です。 また上部のタブを押すと、ヘルパーを隠したり、裏面表示のon/offなどを設定するパネルに切り替えることができます。 窓を開くには、メニューから"Tools">"Display Floater"を選択します。 ちなみに私は、F9キーにショートカット登録しています。



 操作は特に難しいところは無いと思います。私は"Backface"を"Edges"のチェックははずすようにしています。詳細はHelpをご参照ください。


(3)Selection Floater
 これは、オブジェクト選択に関するフロータ(*1)です。 オブジェクトが重なっていて選択しづらいときなどに重宝します。 また、リンク構成のツリー表示もできますので、乗り物系モデルの編集では大活躍です。 窓を開くには、メニューから"Tools">"Selection Floater"を選択します。 ちなみに私は、F10キーにショートカット登録しています。
(*1)'H'キーで出る"Select Object"窓と内容は同じですが、 こちらのほうが窓を出しっぱなしにできる分便利だと思います。




 赤枠部の意味が良くわからないと思いますが、これは文字切れです。正しい内容はHelpで確認できます。参考までにHelpに載っている絵を転載しておきます。








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■プルダウンアイコン
2009.7.26
 アイコンなかには、右下に小三角のついたものがあります。これは長押しによってアイコンリストが表示され、アイコン切り替えができるものです。

 これが一般的なインターフェースなのかどうかわかりませんが、私は使い始めてからかなりの期間この動作を知らずにモデル編集をしていて、なんて使いにくいモデラなんだと本気で思っていました。

 同じ失敗をされる方がいないとも限りませんので、一応載せておきます。







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■回転中心変更のススメ
2009.7.26
 Gmaxのデフォルト設定では、視点の回転中心は座標原点になっていますモデルの端のほうを編集するとき、 これでは非常に不便ですので、選択対象を中心に回転するよう変更しておくことをお勧めします。

 図の(A)が視点変更アイコンです。まずここを長押しして(B1)〜(B3)を表示させます。 (B1)が座標中心(デフォルト)、(B2)が選択オブジェクト中心、(B3)が選択サブオブジェクト中心です。 個人的には(B3)をお勧めします。ちなみにサブオブジェクトとはオブジェクトに含まれる頂点や面のことです。

 このアイコンを押すと(C)のような視点回転ギズモが現れますので、設定変更が済んだら"ESC"キーを押して元に戻しましょう。 (このギズモも使いようによっては便利ですが)





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■座標系設定などの共通化
2009.7.26
 Gmaxのデフォルト設定では、座標系と中心の設定は、移動/回転/スケールモードごとの設定になっています

 私がそそっかしいだけかもしれませんが、このために回転やスケールにモード変更した時に、座標系の設定が戻っていることに気づかず、意図せぬ操作をしてしまったりすることがあります。



 この設定は好みの範疇になるのですが、メニューの"Customize">"Preferences">"General"タブ内で、モード個別設定にするか共通設定にするかを変更できます。ご参考まで。





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■グリッド非表示のススメ
2009.7.26
 視点をグリグリ回転させているとき、やたら表示が重くなって困ったことはありませんか? 私は大いに悩まされました。表示が重くなる→視点回しすぎ→ちょっと戻す→重くなる→回しすg(ry・・・。

 そんな時はグリッドを非表示にしてみてください。操作は、デフォルトショートカットキーなら'G'キーを押すだけです。 メニューの"View">"Grids">"Show Home Grid"でも可です。

 私の描画環境がアレなだけだったのかもしれませんが、ビューポートの視線がグリッドと平行に近づいて表示が密になると、 かなり表示が重くなることがあるようです。同じ悩みの方がおられたらと思いましたので、一応書いておきました。





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■インクリメンタルセーブ
2009.9.26
 まさに小ネタです。編集したgmaxファイル名を連番でセーブしておく場合に、何気に便利なので書いておきます。

 操作は"Save As"で保存する時に図の赤枠部の「+」を押すだけです。図では"tmp02.gmax"がインクリメントされ、"tmp03.gmax"として保存されています。




 この「+」はファイルのopen時にも使うことができます。連番ファイルを連続で開く時などに使えるかもしれません。




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■オブジェクトのマージ
2009.9.26
 別のgmaxファイルからモデルデータを読み込む方法です。

 操作はメニューから"File" > "Merge"でgmaxファイルを指定し、読み込むオブジェクトを指定するだけです。

 余談ですが、実はこのmerge、使っていないマテリアルを消してくれるという副作用があります。マテリアルナビゲータに適用先無しのマテリアルがたまってきたら、新規ファイルにmergeすると綺麗になります。




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